見えていても押せなければ動かない
台帳に出し続けることと、人が使えるようにすることは別。 見えることと、選べることは違う。
実例。マインスイーパの鑑賞装置が 2026-06-24 に完成し、テストも通り、台帳上も「実装済み」だった。
それでも 2026-09-11 に初めて起動されるまで、一度も動かされなかった。毎セッション冒頭の
集約ビューがその項目を出し続けていたので、見えてはいた。足りなかったのは押せる形のほう。
VNC を立てて 遊ぶ.bat を1つ置いた日に、一晩で 1493 局が走った。
構造として、同じ穴が2つ空いていた。
- ランチャーに「AI への発注書」しか並べていなかった。 机でクリックする機構は既にあったのに、 枠が発注専用で、遊ぶ・見る・起動するが並ぶ場所が無かった
- 状態がすべて「作る」側だった。 捕獲→設計→委託可、の3状態しかなく、 「できて、動いていて、使っている」という状態が存在しない。作り終えたものは台帳の行に戻る
判断にも同じ型が出る。「同等物が未取り込みコミットにあるから、そちらを取り込むほうが筋がいい」—— 台帳の整合を優先して、いま押せる物を1つ減らす判断。二重化の回避は正しいが、押せる物を 消してまで守る価値は無い。両方残して後で畳めばいい。
- 完成報告に、次に人間が押せる一手(起動コマンド・URL・ファイルパス)を必ず添える。 「実装済みです」で終える報告は、何年も動かない行を1本増やすのと同じ
- UI を「楽だから」で正当化しない。 本体は問いや機能を押せるものに変えること。 文章で問われると人は答えを組み立てるところから始めるが、選択肢なら押すだけで済む
三か月動かなかった理由は、見えていなかったからではない。押せなかったから。
関連:状態ではなく結果を見せて選ばせる(そちらは選択肢の比較、こちらは完成物の起動)/ 名付けた退避路は発火条件まで書く/verschlimmsweeper