関門は重ねる
LLM の出力を受け取るとき、関門を 1 つだけ置いて満足しない。 その 1 つは必ず「通ってしまう入力」を持っている。
2026-08-23 の実例。読み上げた英文から固有名詞を集めさせ、閉包チェックを関門にした ——「出力に現れた名前が、入力のコーパスに実在するか」。作りとしては正しく、 LLM が知っている別作品の固有名詞を持ち込む経路はこれで塞がる。
塞がらなかったのは、入力の側が汚れている場合だった。開発中の画面(ファイル一覧)を
撮ったログが混じっていて、.vscode pytest_cache .devcontainer が固有名詞として
提案された。実在するので閉包チェックは通る。 関門が仕事をしていないのではなく、
その関門が見ている軸に問題が無かっただけ。
足したのは別の軸の関門 2 つ:
- 訳語が空の行は入れない — 訳せない語は、たいてい語ではない
- 一度きりしか出ない語は入れない(頻度足切り)— 雑音は繰り返さない
3 つ揃って初めて、ファイル名が消えて人名だけが残った。
要点は「関門を増やす」ことではなく、軸を変えて重ねること。同じ軸の関門を厳しくしても (閉包チェックの一致条件を厳密にしても)ファイル名は通り続ける。通ってしまった実例を見て、 それが通れない別の軸を探すのが手順になる。
1 つの関門が塞ぐのは 1 つの軸だけ。塞げなかった実例が、次の軸を教える。
出典:parabel(用語集のバッチ・curator.merge の 3 段)。
関連:書いた当日に監査する(自分の出力を別の問いで読み直す話)、守りは生きていることを名乗らせる