応答性と精度は別の量
遠隔の端末から機器を操作する設計で「端末が非力だと精度が出ないのでは」と心配になったら、 UI の応答性(人が気づく閾値は数十 ms)と時計の精度(サンプル単位)を分けて見る。 たいてい分離でき、分離すると端末への性能要求が消える。
- 端末は命令だけを送り、時計は本体が持つ。この形にすると端末選びの判断軸が 「速さ」から別の軸(可読性・値段・手に入るか)へ移る
- 分離できたか確かめる問い: その端末が 50ms 遅れて何が壊れるか。 答えが 「誰も気づかない」なら分離できている
- 画面の点灯を基準にしない。 ネットワーク越しの表示は数十 ms 遅れる(実測: 理論値 300ms に対し端末表示 310ms)。合わせる相手は音や本体側の出力
発火条件: 「安いタブレット/スマホで大丈夫か」と聞きたくなったとき。 買い物で解こうとする前に、設計で消せないか見る。
実例: aivony(拍の時計を PC 側に置き、端末は開始停止とテンポを送るだけにした。 Android の音声出力レイテンシという最大の地雷が、買い物ではなく設計で消えた)。