否定は主語まで書く

「無い」と書くときは裏を取る——これは既に規律にある。その上で、否定文には範囲を示す主語が要る。 裏を取った上での否定でも、主語が落ちていると取った裏より広い範囲を否定したことになる。

実例(2026-09-11 → 2026-09-17 に訂正)。上流スキルを調べて、用語集に **「尋問エンジン本体(grilling)は公開されていない」と書いた。確かめたのは mathbullet/skills のファイル一覧だけで、その範囲では正しい。だが主語が無いため 「どこにも公開されていない」とも読め、実際には mattpocock/skills に公開されていた。 6 日後に別の調査で発見され、「mathbullet では配布されない」**へ書き直された。

  • 確かめた範囲を、そのまま文の主語にする。 「A には無い」と書けば、確認したのが A だけで あることが文面に残る。「無い」とだけ書くと、確認していない範囲まで主張が伸びる
  • 否定の危険は「間違い」より「検証されなくなること」。 肯定形は使えば検証されるが、 否定形は誰も試さなくなるので、誤りが永久に残る
  • 同じ回に、上流の語を確認せず自分が思いついた比喩(兄弟/親子)を「上流の語」と表記する 誤りも起きた。上流の語は frontier だった。出所を書く欄があるなら、出所を読んでから埋める

裏を取った範囲より広い否定を書いた時点で、裏は取れていない。

関連:書いた当日に監査する(誤りを早く見つける側)/外部ツールは機構でなく規律を移植する